形見第7回(Men's Brand 2001年11月号掲載)
KTM008
絵画「サムライフィッシュ」
画:三代目魚武濱田成夫
サイズ:幅686×高さ616(mm)
素材:キャンバス、油絵の具
[1989年製]
 この絵は魚武が26歳の時に、はじめて描いた油絵である。魚武は10代の頃から漆芸をやっていたので、油絵に関しては、一度も描いたことがなかったのである。そして、はじめて描いたのが、この作品でタイトルは、「サムライ・フィッシュ(魚武の意)」自伝「自由になあれ」の表紙にも登場しているこのサムライフィッシュが雲の上に乗っている様が豪快なタッチで描かれている。しかし、魚武は、これ以降こうした油絵をほとんど描こうとしない。なぜなのかとたずねると彼は、こう言った「こんだけぶ厚く描くと油絵の具が、ぜんぜん乾かねえから、いらいらするんだよ。」なんだ、そんな理由なのか…。力ぬけるよなあ…。しかしだからこそこの絵は、ものすごく貴重なのである。それにしても、この絵スゲエなあ……。

撮影:吉江正倫










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