形見第31回(Men's Brand 2003年11月号掲載)
KTM037
書『フリーハンド魚武モノグラム』
書:三代目魚武濱田成夫
サイズ:585×765(mm)
画材:ワトソン紙(超特厚口)、鉛筆20B(STABILO TONE・GRAPHIT)
[2002年製作]
 書。フリーハンド魚武モノグラム、そうこれは、タイトル通り「三」「代」「目」 「魚」「武」 「濱」「田」「成」「夫」の文字を1文字ずつ順に上から重ねて書かれたものである。驚嘆すべきは、魚武は自分の名前を書く時、小学生の頃からこういう風に書いていたという点である。つまり当時からテストの答案用紙などの氏名の欄に、こんな風に名前を重ねて書いていたというのだ(もちろん当時は「濱」「田」「成」「夫」の4文字だったそうだが)。しかし、よくそんな風に自分の名前を書いて、先生に怒られなかったもんだと思ったら、もちろん怒られていたそうである。それでも魚武が、やめなかったため先生の方がしまいには諦めたそうで、以後魚武は現在に至るまで、この書き方を通す事になるのだ。そう、魚武はきっと死ぬまでこれを通すんだろう。それにしても、なぜこんな書き方をやり始めたのか? と彼に聞くと彼はこう言った「この方がカッコエエと思ったからや。ただそれだけ」

撮影:吉江正倫



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